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症例報告

関節リウマチ症例1 53歳の主婦

 足の甲が痛み、某病院を受診し、まもなく関節リウマチと診断された。ほどなく全身の関節が腫れて痛みだし、いろいろな薬物治療を受けた。幸いにも7~8年かかって一時痛みが気にならないまでになった。しかし、約2年後、再び痛みが始まり、副腎皮質ステロイド剤を服用しはじめた。ところが、、ステロイド剤の量 が増える一方でいっこうによくならなず、恐くなって当診療所に受診し、免疫療法を開始すると同時に付属研究所にて多関節レーザー療法を開始することになった。約10年後の現在でも関節痛はほとんど消失し、日常生活の不自由もほとんどない。なお、2週に1日の多関節レーザー療法は継続している。
 ※関節リウマチのレーザー治療は痛みをやわらげることを当初の目的とするが、最終的には、破壊された関節の修復を目指すものです。

変形性腰痛症症例2 70歳の男性

 重度の変形性腰痛症。腰痛ならびに両下肢、臀部のしびれ感で6年前より整形外科病院受診や鍼灸治療をくり返していたが、改善せず、当院を紹介される。初診日より低出力レーザ療法を開始。1回治療直後より軽快傾向著明で、週3回治療を実施。15回で治療終了。その後、3年間は全く疼痛はなく、3年後に腰痛を感じるとのことで再来。その後は1回治療のみで軽快。
 ※腰痛に対しては特に初回治療で著しく改善する例が多い。速効例が最も多い。

五十肩症例3 53歳の男性

 約6ヶ月前より右肩関節痛および肩関節可動域(動く範囲)制限で、夜も眠れない状態で悩んでいた。友人より当院を紹介される。初診日よりレーザー治療開始、1日目より効果 出現。徐々に痛みは軽快。5回治療後に夜間の痛みは消失。その後は週2回3ヶ月加療し、治療終了。
  ※五十肩に対しては、まず痛みが改善し、関節可動域は徐々に改善していく。

頚椎捻挫症例4

 1ヶ月前、スノーボードで転倒。その直後より右耳鳴り、右頚部痛、右肩こり、右手のしびれ感、右片頭痛出現。某耳鼻科では難聴もあり、メニエル症候群と診断され、投薬を受けたが改善せず来院。X-Pでは特に異常はなかったが、頚椎捻挫と診断。頚部(いわゆる天柱穴領域)にレーザー照射。2回でほぼ改善。3回治療で終了した。もちろん、耳鳴り、めまいも消失。

ギックリ腰症例5 23歳の男性

  今回が2度目だという。朝起きあがろうとした際、腰にギックとする腰痛を感じた。そのまま仕事に行ったが、徐々に悪化し、腰が伸ばせなくなってきたため、昼で退社し来院。来院時、腰をかがめた状態で、背筋を伸ばせなくなっていました。仙腸関節脱臼によるいわゆるギックリ腰と診断。レーザー治療を初回30分脱臼局所に施行。立って歩行可能となり帰宅。その後連日3日間治療し急速に軽快。

※著効例ですが、ギックリ腰 の重症例には初回神経ブロックを施行し、その後レーザー治療を実施して有効な場合もあります。

いわゆる腰痛症症例6 32歳の男性

 運送業に勤務。無理な姿勢での作業が原因と思われた。筋・筋膜性腰痛症と診断。腰痛の中では圧倒的に多く、レーザー治療の有効率もほぼ100%です。この方も3回で治療終了。1回の治療時間は10~15分間でした。

足底筋膜炎症例7 57歳の男性

 ジョギング愛好者で、慢性的に足底部に痛みを感じていた。歩行時に足底部に痛みを感じ、ジョギングが苦痛になってきたため来院。この疾患は慢性的で頑固な痛みであることが多く、陸上競技の長距距離選手にもよくみられる疾患です。練習量 を減らし、レーザ治療をくり返したところ、徐々に軽快。この方は10回までは週3回通 院。その後週1回とし、18回で治療終了。

テニス肘症例8 45歳の女性 

 テニスをはじめて1年。週3日のペースで練習をしていた。右肘痛のためラケットが持てないくらい握力が低下。バックハンドストロークの際、特に痛みが強く、日常生活でも苦痛を伴うようになったため来院。正式には上腕骨外側上顆炎と診断。レーザー治療開始。効果 は即時に現れ、治療直後より痛みは軽快。5回で治療終了。軽めのラケットに変え、ガットをややゆるめにすること。練習前のストレッチ、練習後のアイシングを指導。

ゴルフ肘症例9 60歳の男性

 週2回はラウンドするという人。右肘の内側部に疼痛を訴え来院。テニス肘と逆の上腕骨内側上顆炎と診断。XーP上骨棘(骨のとげ)がみられた。受診当日よりレーザー治療開始。初回治療直後より痛みは軽快。10回程度治療し、結局1ヵ月間ゴルフは休んだが、その後は同じペースでゴルフを続けている。月1回のペースで通 院しているが、疼痛はなく、予防のつもりだという。

ばね指症例10 53歳の女性

 調理士をしている。右第4指を屈曲してから伸展させる際、ひっかかるとともに、右第4指の手の平の根元付近に痛みを感じるようになった。朝は特に痛みが強く、一度曲げたら伸ばせないこともあるという。これは、弾撥現象さらにはロッキング現象と呼ばれるもので、腱鞘炎に伴う症状です。レーザー治療を週2~3回施行。かなり難治性であり、15回程治療し軽快。

※この疾患は思ったより以上に治療が手こずることが多い。手術する方法もありますが、手術に抵抗のある方はレーザー治療を。

症例11

 右親指の屈伸や親指を握って手首を小指側に曲げると親指の根元から手首にかけて痛みが強くでる(右写 真参照)とのこと。専門的には長母指外転筋と短母指伸筋の腱が、とう骨茎状突起の上を通 過する際、慢性にこすられる刺激によって生じた腱鞘炎です。治療法としては副腎皮質ステロイド剤の局所注射が一般 的で、重症例では手術も考えなければなりません。しかし、レーザー治療はかなり有効。これまで手術に至った例はなく、全例レーザー治療のみで改善しました。
効果 は初回治療直後から感じられますが、軽症例ならば数回、重症例では20回程加療した方もおられます。この患者さんは治療開始が早かったため、3回で治療終了。早期発見、早期治療が大切です。