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自律神経失調症のレーザー治療

 自律神経失調症をわかりやすく説明するため、いわゆる更年期障害を取り上げます。
 更年期障害の初期症状は、顔面のほてり、熱っぽさ、汗っかき、排尿が近くなるなど専門的には副交感神経緊張状態の症状です。その後、自律神経不安定期に入り、月経周期が不正になります。次の段階が交感神経緊張状態です。動悸、手足が冷たく汗が出る。血圧が上がって頭痛や頭が重いなどの症状が典型的なものです。最終的に十年位 経つと自律神経過敏期に入ると言われています。吐き気、めまい、耳鳴りなどがその症状です。簡単に言えば、交感・副交感神経系のバランスの崩れた状態が自律神経失調症です。
 低出力レーザー光線は、太い神経繊維である運動神経には影響を与えず、細い知覚神経や自律神経系に作用します。その結果 、不快な痛みや自律神経失調症が改善されるのです。

自律神機能とレーザー治療

 自律神経は交感神経系と副交感神経系からなっています。この二つの神経系のバランスが正常に保たれている状態が健康体と言えます。
 交感神経優位が過剰になれば、動悸、高血圧、冷え、不眠症、食欲不振、便秘、のどの渇き、胃痛などが起こります。長生き出来ない状態とも言われています。様々なストレスを受けている場合が多いようです。
 一方、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を持つ患者さんや肥満は副交感神経優位の結果で、必ずしもいいとは言えません。この場合には過保護にせず適度なストレスをかけたり、運動や乾布摩擦など身体を鍛えることで、交感神経系に刺激を与えることが必要です。赤外線領域のレーザー光は、一般に交感神経優位を改善する治療方です。老化を防ぐ抗老化療法とも呼ばれています。寿命が伸びたという証拠はありませんが。

線維筋痛症候群のレーザー治療

 長い間、全身至る所に痛みを感じている方で、毎日疲労感が強く、不眠、逆に一日中眠くてしょうがないと思っている方や、朝のこわばり感、しびれ感、肩こり、頭痛などに悩まされ、鬱病と診断されたり、下痢や便秘を繰り返すことから過敏性腸症候群や、頻尿のため過敏性膀胱と診断されている方も多いかと思います。さまざまな症状があるけれど全身の広範囲な痛みが長く続いている方は一度、この「線維筋痛症候群」を疑ってみる必要があります。
 関節リウマチなど他の特に膠原病との鑑別は、臨床検査値に異常が見つからないこと。原因も治療法もまだ見つかっていませんが、症状は交感神経緊張状態によってもたらされていると思います。そこで、我々は、頚部の星状神経節にレーザー照射を行って交感神経緊張状態を改善した上で、全身のレーザー照射を行い、成果をあげています。

頚部のレーザー照射

 第15回日本レーザー治療学会が7月初旬に開催され、頚部のレーザー照射とストレッチングというリハビリテ−ション技術を組み合わせた大城博士の治療法がユニークでした。当院でも慢性の難治性疼痛に頚部の交感神経節照射を併用してその有用性を確認していますが、腰椎椎間板ヘルニアに対する有効率の低さが問題でした。大城博士の報告は椎間板ヘルニアに対する有用なレーザー治療技術として期待させるものでした。当院でも早速、試みています。この学会における私の担当は、レーザー治療に一定のガイドラインを作ることによってレーザー治療を正しく評価してもらうための作業です。疼痛疾患に対する除痛効果 は先のヘルニアを除けば、専門医の間では最低でも70%以上の有効率があります。でも正しく使用できないと有効率30%以下にもなりうる難しい治療法なのです。

交感神経節のレーザー治療

 我々の健康は、交感神経系と副交感神経系という二つの自律神経系が整然と協力して働くことによって維持されています。最近では、免疫系、特に白血球の働きと自律神経系の深い関わりが注目されており、これまで以上に自律神経系の働きを調節する低反応レベルレーザー治療への期待が高まっています。
 今回は、交感神経系が過剰に働いている交感神経緊張状態の改善作用のお話です。この状態は血行障害が原因の肩こり、腰痛、頭痛、冷えなどの痛みが起こりやすいと同時に、副交感神経の働きが低下している為、便秘や食欲不振などが見られます。つまり、血行障害によると思われる疾患や副交感神経系の働きを高めることで改善する全ての疾患が、交感神経節のレーザー治療の対象です。脱力や疲労感など一般 に考えられている自律神経失調症に限らず、多汗症、不眠症なども対象です。

アトピー性皮膚炎のレーザー治療2003

 アトピー性皮膚炎の治療に成果を上げている大阪回生病院、庄司先生の報告を最初に紹介します。
 通常の対症療法としてステロイド軟膏、保湿剤、抗アレルギー剤を使用。眠気に気を配り、水分は水かお茶にすること。間食は果物のみとし、糖分を取り過ぎず、飲酒はできる限り少量とすること。スキンケアに注意し、出力1000mWのレーザー光を週1〜2回、星状神経節に照射。結果 、かゆみの改善は例は75%、紅斑(赤味) の改善74%。乾燥の改善が52.8%で、改善がみられるまで10日以上はかったとのこと。かゆみがとれて眠れるようになる例が多く、治療を繰り返す程、改善。
 ただし、乾燥は改善しにくいと報告。私の経験でも、治療回数を重ねる程、かゆみや赤味は改善し、眠れるようになる例が多いと言えますが、かさかさ(乾燥)

レーザー治療 -ホームページへの質問より

 当院に寄せられたお便りや質問を改めて見てみると、さまざまな痛みで悩んでおられる方が本当に多いと実感します。足裏の痛みで悩んでいる27歳の広島の女性。帯状疱疹後、胸部にチクチクした痛みを感じたまま半年以上診断がつかず、結局神経痛が残ってしまったという62歳の方。原因不明の腰痛を訴える方。ゴルフをしながら腰痛を治したい方。スポーツ障害で悩んでいるテニス選手やウエイトリフティング選手…。
  「レーザー治療で痛みが消えるか」という質問も多くいただきます。例えば前途の足裏の痛みを持つ方には、足底筋膜炎、足根管症候群、モルトン病等の鑑別 が必要で、レーザー治療が有効なことが多いと解答しました。レーザー治療の出来る施設はまだ全国的に少ないのですが、私のこれまでの1万例近い治療経験とデータから、誠意を持ってお答えしています。

レーザー治療 ガイドライン作成に向けて

 今回の日本レーザー治療学会のテーマは、「さらなる生活の質(QOL)の向上を目指して」。QOLの低下の大きな原因の一つに「痛み」があります。この学会のメインテーマの一つがレーザーで痛みを取ること。そしてレーザー治療のレベルを高め、全国どこでも、一定水準以上の有効率を上げられるようにすること。そのためにレーザー治療のガイドラインを作成する必要があると結論づけ、議論を重ねてきました。
 今回はまず帯状疱疹後神経痛、肩関節周囲炎、筋筋膜性疼痛(腰痛、筋収縮性頭痛など)、変形性関節症など3〜4つの疾患でレーザー治療ガイドラインを作成することになりました。レーザー治療装置も数多くある中から2つに絞る方向になるでしょう。レーザー治療の評価を確立し、全国どこでも安心して治療を受けられるようにすることが目標です。

睡眠とレーザー(第17回レーザー治療学会より)

 レーザー光線を使った治療は、薬を使う治療より副作用がないのが特徴です。非常に幅広く応用が可能で、全科的な広がりを見せています。中でも、大阪回生病院の庄司先生の星状神経節レーザー治療の結果 はとても参考になりました。
 本来、アトピー性皮膚炎の治療に用いていたところ、皮膚に対する有効率は53%程度でしたが、睡眠障害が改善して日中の集中力、食欲が飛躍的に上昇。中学でクラスでも最低の成績の子供が、西日本で有数の進学校が参加する模擬試験で数学トップとなり、京都大学に合格したという例を紹介しており、睡眠障害を改善するレーザー治療を大いに活用してほしいと話されました。
 アトピー性皮膚炎に限らず、睡眠障害を伴う体調不良を感じている方は、この治療を試してはいががでしょうか。

苦痛の解消にレーザー治療を

 何らかの苦痛を持って毎日を暮らしている日本人は全体の30%以上で、そのうちの30%は日常生活に支障をきたす程の疼痛に悩まされており、中でも男性は腰痛、女性では肩こりが最も多いといいます。
 今年9月の日本レーザー医学会での兵庫医大楊先生の報告によれば、高齢者に多く見られる腰痛、膝痛、肩痛に対して、低出力レーザー照射を1日1回、5日治療したところ、70%以上の方がその効果に満足と答えたそうです。 当院でもレーザー治療直後にその鎮痛効果に感動したとおっしゃる方が多いのが、各種原因による腰痛、肩こりに伴う頭痛、関節リウマチ、筋肉トレーニング中の方の筋肉痛などです。
 一方、繰り返しの治療で徐々に楽になるのが、レーザー治療による軟骨再生が期待できる高齢者の変形性膝関節症、いわゆる座骨神経痛などです。治療に痛みを伴わないもの特徴です。