理念 1

リウマチ膠原病をはじめとした慢性的な体の痛みを抱える患者さんが、病気と向き合い、自分らしい人生を歩めるように、あらゆる方面から治療、ケア、サポートできるクリニックを目指します。

  1. 関節リウマチ治療においては、寛解達成後も「生涯リウマチをコントロールする」ことを目標に治療します。リウマチに適応のあるすべての製剤を使用して豊富な臨床経験と最新知見を元に治療し、患者さんが毎日を快適に過ごせるようサポートします。
  2. 炎症性疼痛だけでなく非炎症性疼痛も診ます。一般的にリウマチ膠原病内科は自己免疫異常による炎症性疼痛を扱う科ですが、それだけでは患者さんの痛みを取り除くことはできないと考え、炎症性疼痛も非炎症性疼痛も鑑別を行いながら治療できるよう日々研鑽を積んでいます。具体的には更年期に伴う関節痛に対するホルモン補充療法や、線維筋痛症に対するレーザー治療、トリガーポイント注射などです。通常のリウマチ膠原病内科では行われない非炎症性疼痛の治療も並行して行えるのが当院の大きな特色の一つです。
  3. リウマチケア看護師によるケア

    当院では看護師の存在をとても重要視しています。患者さんの一番近い存在として、その痛みや苦しみを理解し、必要なケアや日常生活での注意点などを患者さんにお伝えします。また、様々な職種と連携する橋渡しの役割を担っています。診察前には患者さんの小さな変化を見逃さないよう看護師による問診を行っています。「神奈川県のリウマチ診療を支えるナースの会」の立ち上げメンバーも所属しており、日々リウマチ患者さんに必要なケアを考え神奈川県全体のリウマチケアナースのレベルアップに貢献しています。
  4. 患者さんの日常の悩みに寄り添うマッサージ師の存在

    薬物治療だけでは取り切れない痛みや倦怠感を和らげてもらいたいという思いから、当院では週1回国家資格を持ったマッサージ師によるマッサージ施術を行っています。主治医と体の状態を共有しながら施術を行うため、リウマチなどの基礎疾患をもつ患者さんでも安心して施術を受けられます。
  5. 患者さんをそれぞれの立場から支える受付、臨床検査技師、看護助手の存在

    本当に様々な職種が関わり患者さんをサポートしています。患者さんが安心して通院できるよう笑顔で迎える受付スタッフ、不安感を与えないよう配慮しながらかつ正確な検査をする臨床検査技師、いつも患者さんの動きに目を配りながら適切な声掛けとサポートをする看護助手、色々な人々に支えられたクリニックです。

理念 2

学会や勉強会に積極的に参加し、常に最新の情報を取り入れた治療を行います。

  1. 毎年医師と看護師は日本リウマチ学会と臨床リウマチ学会に参加しています。参加するだけでなく積極的に発表も行うことで自己の研鑽につながっています。また、当院ならではの視点で発表することでまだまだ進歩を続けるリウマチ診療の発展に貢献できればと考えています。リウマチ分野だけではなく、当院に通院してくださる患者さんに必要と考える各分野の学会(レーザー治療学会、女性医学学会、線維筋痛症学会、シェーグレン学会、東洋医学学会、選択理論心理学会など)に参加し、常に患者さんにとって最善の治療を心がけています。特にレーザー治療学会では事務局も務めており、毎年学会ではシンポジウムを任されるなど中心的役割を担っています。
  2. 月1回院内勉強会を実施しています。院長が大事にしている診療理念や、これまで培ってきた知識経験を学び、日常診療に生かしています。

理念 3

患者さんと医療者が、治療における情報・目標・責任を相互共有しながら、その時点で最善の治療方針を共に作り出す過程(Shared Decision Making)を大切にします。

SDMは当院の法人名にもなっているほど大切にしている診療理念です。リウマチのような慢性疾患診療においてすべての患者さんにガイドライン通りの標準的治療がうまくいくとは限りません。常に患者さんの思いに耳を傾け、治療目標を共有しながら医療者側の知識や経験に基づいた最善の治療を行えるよう心がけています。

理念 4

「何かあったら病院へ」ではなく「何もないように事前対応」を徹底します。

患者さん全員の採血結果は臨床検査技師、看護師、医師が目を通し、次回受診日まで待たない方が良いと判断する場合は患者さんに電話連絡をしています。そうすることで薬の副作用などが軽微なうちに改善できています。また、患者さんからも困った時に連絡しやすいよう、相談しやすい雰囲気作りを心がけています。

理念 5

働くスタッフがやりがいを持って笑顔で働ける職場を目指します。

スタッフ一人一人の、患者さんに良くなってもらいたいという気持ちを大事にできるクリニックにしたいと考えています。強制や恐れのない環境で、それぞれのスタッフが患者さんにとって良いと思うことを素直に実行できることがやりがいにつながると考えます。月1回のミーティングで各スタッフから出される提案を皆で話し合い、クリニックが今よりももっと良くなるためにどうしたらよいかを日々考え実行し続けています。