共有意思決定
(SDM:Shared Decision Making)

リウマチ膠原病のような慢性疾患診療において、すべての患者さんにガイドライン通りの標準的治療がうまくいくとは限りません。だからこそ常に患者さんの思いに耳を傾け、医療者側の知識や経験とすり合わせながら、現時点で最善と思われる治療方針を共に作り出す努力の過程が大切と考えます。患者さんと医療者が情報、目標、責任を共有し、対話やコミュニケーションを通してお互いに信頼関係を築きながら治療を進めていく過程をShared decision-making (共有意思決定)と呼んでいます。慢性疾患ならば特に治療継続が大切であり、変化する患者さんの状況や日々更新される医療者の知識経験に合わせてShared decision-makingを繰り返します。そうすることでその時点での最善の治療を提供し続けることができると考えます。